ロココ 建築 Rococo
ポンパドゥール夫人の話に引き続き、前回はセーヴル焼の話でした。
今回はその時代の美術様式、ロココについてです。
ロココはバロックに続く美術様式ですね。
18世紀ルイ15世のフランス宮廷から始まり、
ヨーロッパで流行しました。
ロココはもともと岩という意味のロカイユに由来する言葉です。
バロック時代の庭園に作られた洞窟に見られる岩組みのことだったそうです。
ロココの最盛期はポンパドゥール夫人(1721年-1764年)で、ロココの女王と呼ばれた
マリーアントワネットが殺される1789年のフランス革命までぐらいです。
ロココ建築は室内装飾に特徴があります。
植物の葉のような自由な曲線を複雑に天井周りに多く使用し、
壁と天井の境界が明確でなくなるのが特徴です。
カトリック教会 Schlierbach Austria
大規模で重厚なバロック宮殿よりは、小規模なサロンというようなかんじです。
実際に邸宅の部屋も大部屋から小部屋に分割されていきました。
つまり、威圧的で格式ばったバロックのデザインから、情緒的でやわらかく、繊細になったのです。
ロカイユ装飾そのものにも、花やリボンの飾りを施し、
用いる色彩も白や水色、ピンクなど明るく軽い色が多く使われています。
家具に関しても小部屋に分割されたので、以前より小さく使いやすいものが求められるようになります。
家具の脚部は猫足が用いられてました。
1730年ごろのロココの家具
代表的な建造物はサンスーシ宮殿、プチ・トリアノン ヴェルサイユ宮殿内などです。
以前にもヴェルサイユ宮殿に何度か行ったことがありますが、いつもすごい人で
入場券を買うのも、中に入るのも時間がかかりますよ。
広いの広くないのって一日では全部見て歩けません。
お庭は馬車もありますよ。
見ていないところもあるので、また行きたいです。