籠の中の鳥
今晩のイベントNuit Blanche en Couleurs があります。
アートについて話し合い、いろいろなアトリエに参加をし、
音楽を聴き、詩を語り合う・・・そして一晩を過ごすのです。
テーマはモナリザと、フランスの詩人ジャック・プレベール
ジャック・プレベールは私の大好きな詩人。
彼の詩には沢山の鳥が出てきます。
この詩集の中で好きな詩をを一つご紹介さしてください。
鳥刺しの歌
とても静かに飛ぶ鳥
血のように赤くあたたかい鳥
とてもやさしい鳥 からかい鳥
だしぬけに怖がる鳥
だしぬけにぶつかる鳥
ほんとうは逃げだしたい鳥
ひとりぼっちで狂わんばかりの鳥
ほんとうは生きたい鳥
ほんとうは歌いたい鳥
ほんとうは叫びたい鳥
血のように赤くあたたかい鳥
とてもしずかに飛ぶ鳥
それはきみの心だ かわいい子よ
とても悲しげに羽ばたくきみの心だ
とても固くとても白いきみの乳房にぶつかって。
訳 高畑 勲
籠の中の鳥
作:ともこ
鳥、私は小鳥、籠の中の小鳥、籠の中で育った。
沢山十分美味しいものをもらって、綺麗な籠の中で、
でも出ようと思った。出てみようと思った。
自由になりたかったから。 大きな声で歌いたかったから。
また捕まった。
気がついたらまた籠の中
籠の中から外を見る。憧れるけど、怖くて出れない。
出てもまた捕まるか、死んでしまうか。
たまに他の籠も想像するの。 もう少し広い籠。
籠は籠。 同じことかもしれない。またすぐ飽きるかもしれない。
でも心は自由なの。
心はいつも空を飛んでる。 だから良いの。
それが私。だから私は自由なの。
私は綺麗な羽をもっているから。
これは、私の詩。
今晩の様子は明日のブログでね。
2012年3月31日
ニオールより 愛を込めて。